インタビュー記事 Vol.1 AstreX代表 平井良太氏

<AstreXの電源装置とは>

AstreX社の製品であるEPS基盤

 

平井「AstreXでは、超小型衛星の電源装置をメインの商材として扱っています。超小型衛星には、50kg級、20kg級、CubeSatなど様々な規格があり、それらの様々な超小型衛星にAstreXの電源装置は使用されています。

ここ数年急速に打ち上げ数を伸ばしてきているのは、CubeSatと呼ばれる超小型衛星ですが、AstreXの電源装置は超小型衛星全般に採用されています。衛星の大きさによって電源装置の大きさは異なりますが、様々な大きさへの対応が可能です。」

様々な規格の超小型衛星に対応した電源装置を製造することで衛星搭載機会を増やし、存在感を増してきたAstreXですが、その強みは価格競争力と信頼性を兼ね備えた製品にあると平井氏は言います。

平井「AstreXの強みは、第一に、民生用部品と宇宙環境での動作実績がある民生用実績部品の多用と、設計の工夫による適切な冗長カ*2の実現の2点です。これは製品そのものの利点であり、これにより宇宙用部品で製造する電源装置より安価な製品、かつ数年にわたって安定した動作での運用を可能にしています。第二に、過去の超小型衛星において100%の成功率を誇っている点です。これは第一の強みと紐づくAstreXとしての実績です。

以上2点が強みとして挙げられます。そもそも超小型衛星が近年数多く作られている背景には、大型衛星と比べてコストの低さや製造スピードの早さがあります。逆に言うと、超小型衛星の部品はそれら要求を満たしている必要があるわけです。」

コストの要求に応えるためには、宇宙用に開発された部品を買うだけでは難しく、民生用の部品、つまり地上で使用されている部品を多用する必要があります。AstreXでは積極的に民生用製品を取り入れつつ、宇宙用の実績のある部品を必要に応じ取り入れることで、低価格化と高性能化の両立を実現しています。