
超小型人工衛星を用いた新たな宇宙利用を実現することで、多くの人々へ宇宙をより身近な存在に感じてもらうことを目標に掲げるASTROFLASH。Space BDとは2021年の初号機の打上げをともに成功させることを目指す。創業者 兼 代表取締役CEOの勝山 杜都(かつやまもりと)氏に、ASTROFLASH創業の経緯と今後のビジョンについて伺いました。
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Interviewee 勝山 杜都(かつやまもりと) / 株式会社ASTROFLASH 代表取締役CEO
宇宙を多くの人にとって身近なものにしたいという思いから株式会社ASTROFLASHを2019年に創業。代表取締役CEOとして「視覚で楽しむ衛星」の実現に向けて活動中。東京大学中須賀船瀬研究室所属。大阪府出身。1997年生。 |
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Interviewer & Writer ハラ(原 万琳) / コーポレート本部広報 理系学問から避ける人生から、どうしても興味を抑えきれない宇宙の仕事に飛び込む。2019年よりSpace BDに参画し、広報を担当。
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Interviewer リ(李 美亜) / ローンチサービス事業本部マーケティング部 2016年、ワシントン大学航空宇宙工学部卒業。前職にて、主に大手自動車OEM、電気メーカーのアカウントマネージャーとして、テストオートメーションを基軸とした開発戦略の提案から運用までを支援。2020年3月より海外営業担当としてSpace BDに参画。 |
ハラ:本日はどうぞよろしくお願いいたします!
一同:よろしくお願いいたします!
ハラ:では、勝山さん、まずは自己紹介をお願いいたします!
勝山杜都(以下、勝山):はい。株式会社ASTROFLASH 代表取締役の勝山と申します。私は東大中須賀船瀬研の学生でもあるのですが、皆さまに宇宙の魅力を伝え、宇宙をより身近に感じてもらいたいという思いから、ASTROFLASHを創業しました。直近では、Space BDさんの一貫型衛星打上げサービスを活用してISS「きぼう」からの放出を予定している初号機の開発や、資金調達に注力しています。
ハラ:ありがとうございます!本日はぜひ、勝山さんのバックグラウンドや初号機に関するお話を詳しく教えていただければと思います!
ASTROFLASHのミッションは「衛星技術で宇宙を身近に」
勝山:私たちは現在、2021年度中に3Uサイズ(10x10x30cm)のCubeSatを打ち上げることを目指し、衛星の設計開発などを進めています。今回の初号機は宇宙を多くの人に身近に感じてもらえるような「視覚で楽しむ衛星」として運用することを予定しています。
ハラ:「視覚で楽しむ」とは具体的にどういうことでしょうか?
勝山:初号機は衛星に光源を搭載することで、地上から人々の肉眼で衛星が視認されます。また見えるだけでなく、ユーザーへ軌道上の衛星の色や明るさを自在にコントロールする体験を提供することを目指しています。初号機を通して多くの人に宇宙をより身近に感じてもらい、宇宙への興味を持ってもらいたいと思っています。ちなみにこの衛星は天文観測の妨げにならないよう、都市部でのみ視認されるよう運用される予定です。
ハラ:ASTROFLASHの掲げるミッション「衛星技術で宇宙を身近にする」を実現するための取り組みですね!
勝山:はい。このミッションを絶対にSpace BDさんとご一緒に成功させたいと思っています。
リ:ぜひ、初号機のミッションを一緒に成功させましょう!