こんにちは。Space BD学生インターンの檜物(ひもの)です。衛星放出サービスに携わるに当たり、現在0から宇宙開発の技術に関する勉強をしています。
今回は「人工衛星」に関係するテーマについて、これまで私が学んできたことの整理として、また宇宙開発に関して知ってみたいという方向けのコラムとして、本記事を執筆しました。
本記事は連載コラムです!
『人工衛星入門』と題しまして、宇宙業界に馴染みのない方でも、衛星開発の全体観を
簡単に理解できる連載を目指して執筆します。
<第一回「人工衛星とは?」>
第1回は「人工衛星とは?」というテーマ。
そもそも人工衛星とは何なのか、どのようにできているのか、ということについてまとめていきます。
初めに「人工衛星とはそもそも何なのか」というところから始めます。
実は、人工衛星の定義は曖昧です。
辞書を引いてみると「ロケットで打ち上げられ、地球・火星などの惑星や月の周りを公転する人工物体(引用:広辞苑)」と定義されています。
広義では地球の周りを回っている人工物はすべて人工衛星と言えるため、ISSやスペースシャトルも人工衛星に当たります。
一方、奇跡的な帰還を果たし、映画化もされ大きな話題になった「はやぶさ」は人工衛星ではありません。天体を公転するのではなく、小惑星まで往復して探査を行なうミッションだったため、「はやぶさ」は探査機と分類されます。
小惑星探査機「はやぶさ」
出典: JAXA<http://www.jaxa.jp/projects/sas/muses_c/index_j.html>
それでは、衛星にはどのようなものがあり、どのように分類されるのでしょうか?
まず、衛星の種類とその例を紹介していきます。